インタビュー記事:長谷川雄一朗を知る

長谷川社長とAIロボット英会話「ジェッタ」くん
株式会社JETTA
長谷川 雄一朗
Hasegawa Yuichiro

カタカナ英会話に観る「共存共栄」の世界。夢を諦めない生徒たちの架け橋に

株式会社JETTA
名古屋市覚王山駅から徒歩7分。力を入れて展開している主な事業は『カタカナ英会話』。カタカナ英会話とは、英語が苦手な人でもカタカナを利用して簡単に英語を習得することができる新しい手法。

50代以上の女性に特に好評。海外へのホームステイを熱望していた81歳女性の夢の実現をサポートした実績も。「海外への夢を諦めたくない!」、そんな方々の英語習得を「カタカナ英会話」という斬新な切り口で一心に応援している。

HP:https://jettagroup.jp/
〒464-0057
愛知県名古屋市千種区法王町千種区
法王町2丁目5番地 ルナプラザ 2F
ミシュク式カタカナ英会話ジェッタ覚王山本校入り口
ルナプラザ2Fにあるカタカナ英会話ジェッタ入り口前にて。オレンジ色のロゴが目印
ミシュク式カタカナ英会話のレッスン風景
ミシュク式カタカナ英会話のレッスン風景。アルファベットを使わない魅力

小雨が滴る空模様、今日は初取材だ。少しばかり緊張しながら出発の支度を整え取材へ向かった。

株式会社JETTAは愛知県名古屋市の覚王山駅から徒歩7分と非常にアクセスの良い場所にある。会社までの道のりは緩やかな登り坂になっており、道中はどんな取材になるかと胸を踊らせていた。

いよいよ会社の前に着き、ガラス張りのドア越しに中の様子を見る。すると、既に別のメディア取材が行われており、カメラマンが長谷川社長にカメラを向けている最中だった。

長谷川社長の多忙な様子が伺える。

到着した私に気づき長谷川社長は私を中に招き入れて下さった。長谷川社長の笑顔は実に爽やかで、優しさと清々しさで一杯だ。

今回、取材にお伺いした場所は覚王山本校。カタカナ英会話教室の内観は白を基調にした美しくシンプルな空間で、やはり洗練された印象だ。

長谷川社長は自らミルクコーヒーを差し出して下さった。

今回が初取材である事を伝えると長谷川社長は温かい声で笑う。「大丈夫です!なんでも聞いて下さい!」。懐の深さを感じる言葉だ。いよいよ経営者ガレリアの初取材が始まる。

そして、長谷川社長は語り始める。


笑顔を向ける長谷川社長

── それでは、取材を始めさせて頂きます。早速ですが、会社の簡単な説明、御社が満たしておられる地域のニーズ等を教えて頂けますか?

株式会社JETTAでは5つの事業を展開しております。そして、メインで取り組んでいる事業が『カタカナ英会話』です。

カタカナ英会話というのは、大・中・小の3段階の大きさのカタカナを使うことによって英語が苦手な方でも簡単に英語を習得することができる新しい手法です。

受講される方の中でも特に50歳以上の女性が多く、その割合は8割です。

── なるほど。50歳以上の女性の方でも英語を気軽に学ぶことができるんですね。

そうですね。受講される方の理由としては「海外へ旅行へ行った時に英語を話したい」という方から「海外へホームステイしたい」といった方まで実に様々です。

実際に、海外へホームステイしたいという夢を叶えた81歳の女性までいらっしゃって、教えている私でも驚くほどの成長を見せてくれる受講生が続出しております。

── 81歳でホームステイは本当にすごいですね。創業されてからどれほどになりますか?

スクール運営を始めてから2年と7ヶ月が経ちました(2018年7月4日現在)。

今は名古屋と東京にスクールがあるのですが、今後は「2020年までに200箇所」を目標に日本全国に広げて行きたいと思っております。

── このような教室が日本全国にあれば本当に助かりますね。他の英会話スクールとは違う御社の特徴を教えて頂けますか?

最近では、時代の最先端である人工知能を搭載した「AIロボット英会話ジェッタ」を英語学習に導入しました。こちらは主に自宅学習向けのツールです。

英語でロボットに話しかけると英語で返してくれるので、ロボットを相手に家でも英語の学習ができるようになっています。

他の英会話スクールと違うジェッタの特徴としては、「カタカナで英語を教えている点」と、「AIロボットを導入している点」です。

これが最もわかりやすいポイントかと思います。

── 最先端のテクノロジーを使った実に新しい取り組みですね。そもそも「カタカナで英語を教えよう」と思ったきっかけは何だったのでしょうか?

実は私自身、大学3年生の頃に海外で英語を勉強しようとカナダのトロントへ3週間留学して挫折した経験があります。

留学した当時の私は4つの単語しか喋れない状態でした。「Yes」「No」「Thank you」「You're welcome」の4つです。

その時になって初めて、学校の義務教育で学ぶ英語と、世界で実際に使われている英語が全く違うことを痛感しました。

それで、カナダから日本へ帰国する飛行機の中で「もう英語を勉強するのはやめようか・・」と諦めかけたんです。

── そんな経緯があったんですね。それでどうなったんでしょうか。

しかし、その時に思いました。「いや待てよ。ここで辞めたら全てが終わってしまう」と。

そして考えた挙句、次のように思い至ることになりました。「一年後にもう一回チャレンジしよう」と。

その一年後、自分の決意を実行すべく、大学4年生の卒業旅行でヨーロッパをバックパッカーで一周しました。

── いきなりヨーロッパ一周旅行ですか!

当時のヨーロッパ一周旅行の中で気づいたこと、実はそれが「英語ってもっと気軽に話していいものなんだ。完璧な文法で長い文章を作る必要なんてないんだ」という事だったんです。

「自分にとってのこの大きな気づきを日本で還元したい」と思ったのが、カタカナ英会話ジェッタを始めることになったそもそものキッカケだと言えますね。

── 凄いですね。ご自身の挫折した経験から得た気づき、それこそがカタカナ英会話の原点なんですね。

そうですね。このような決意がもともとあったので社会人になってからも英語を教えようと思い、月曜から金曜は普通に会社員をしながら、週末の土日の時間を利用して英会話を教えることにしました。

それで、2012年頃から名古屋駅東方にある新栄のバーを貸してもらい「朝活」の一環として英会話の講師をスタートしました。

そんな中、ご縁があってカタカナ英会話を考案された御宿重孝(みしゅく しげたか)さん本人と偶然に出会った事で「ミシュク式カタカナ英会話」を教えている、というのが現在に至るまでの流れです。

── それは運命的な出会いですね。そんな長谷川社長を支える従業員の方はどれほどいらっしゃいますか?

株式会社JETTA は僕一人で運営していますが、認定講師という形でカタカナ英会話を全国に広めてくれているスタッフたちがいます。

スタッフたちは会社に属しておらずフリーランスという形で活動してもらっています。

株式会社JETTA ではフランチャイズという仕組みを使ってスクールを展開しているので、JETTA が定める一定の基準によって認められた認定講師の中からオーナーを募ります。

実例として、東京大学の近所にあるカタカナ英会話弥生校があります。

弥生校の場合は、株式会社JETTA の認定講師が所有しているマンションの一室を教室として利用しています。

── お一人で運営されているとは驚きですね!ちなみに、認定講師の方は今どれほどいらっしゃいますか?

JETTA が公式に発行している認定証を持っている認定講師が現在7名。

講師の資格だけを取得し、まだデビューされていない方は5名いらっしゃいます。

── 今まで御社に起こった印象的な出来事を教えて頂けますか?

印象的な出来事としては、イギリスにホームステイをした81歳になる女性の生徒さんを思い出します。

こちらの生徒さんは2016年の9月7日から9月15日までの9日間、お一人でイギリスにホームステイされました。

一般的に言って、81歳という年齢を考えますと英語を習得する、しかもイギリスにホームステイまでするとは中々難しいと思います。

そもそも、新しいことにチャレンジする勇気が必要になってくるのが普通です。

しかしこの81歳の生徒さんはこちらの覚王山校まで、なんと自転車で往復30分もかかる道のりを週3日で通っておられました。

レッスンも毎回2〜3時間受講されるという本当にストイックな生徒さんでした。

実は、この生徒さんの長年の夢が「イギリスへホームステイすること」だったんです。私はこの生徒さんの6ヶ月間にも渡る猛勉強をサポートさせて頂きました。

そして本当に嬉しいことに、この81歳の生徒さんは実際にイギリスにホームステイすることができました。彼女は長年の夢を実現させることができたのです。

さらに嬉しかったこととして、長年の夢を叶えたこの生徒さんの記事が新聞に取り上げられました。そして、この新聞掲載が呼び水となり2017年にはテレビ出演も果たす事ができました。

── テレビ出演ですか!それは凄いですね!

そうなんです。テレビで紹介される前のカタカナ英会話ジェッタの生徒数は20名だったのですが、テレビ出演後はなんと50名まで増えました。

テレビの力には驚かされました。

この出来事は非常に嬉しかったし、何よりも81歳の生徒さんの頑張りには一番驚かされました。

これは2年経った今でも自慢できる話としてとても印象に残っています。

真剣な様子でレッスンを行う長谷川社長

──  本当に素晴らしいお話ですね。では一方で、苦労したお話を聞かせて頂くことは可能でしょうか?

苦労の話なら何時間でも話せますよ(笑)。

中でも一番苦労したのは「カタカナ英会話」を「カタカナ英語」と誤解された事です。

一時期はこの誤解が非常に多く、これにはとても苦労しましたね。

「カタカナ英語」というのは、例えば「知らんぷり」という日本語が「Sit down please」という英語に聞こえるとか、「藁(わら)」という日本語が「Water」という英語に聞こえるという類のものです。

ジェッタが教えているカタカナ英会話は「それ」とは全くの別物です。このことを説明するのが大変でした。

その様な誤解の起きやすい環境の中で「ミシュク式カタカナ英会話」というまだ誰も知らない新しい手法を広める必要がありました。

そんな中でのスタートだったので、今振り返ればマイナスからのスタートだったように思います。

しかも「カタカナ英語」の方の印象が悪かったせいで「どうせカタカナでしょ?カタカナで英語が喋れるわけない」という間違った誤解を持たれることもありました。

なので、立ち上げ当初はクレームの電話が1日3件は入ってきましたね(笑)。

──  それは本当に迷惑な話ですね。

本当にそうなんですよ。カタカナで英語を学ぶことへの印象そのものがマイナスでしたから、それをいかにプラスのイメージに転換して広めていくか?試行錯誤の毎日でした。

カタカナ英会話を広げる初期の方法として行ったものの中に各地のレンタルスペースを活用しながら出張イベントを開催するというものがありました。

一番多かったのは老人ホームでした。老人ホームにはよく出張に行ってイベントを開催させて頂きました。この頃に開催したイベントは全て無料でやっていましたよ。

──  無料ですか!?それは凄いの一言に尽きますね。

そういったボランティア活動を半年間続けた結果、最初は無料だったイベントも少しずつですが価値を分かってもらえるようになっていきました。

こうして徐々にスクール運営の価値を整える事ができたという訳です。今思い出すと、もうその頃には戻りたくないです(笑)

──  なるほど(笑)

一番キツかったのが、2016年から2017年の1年間でしたね。

先ほど、テレビ放送がきっかけで生徒数が50名に増えたとお話しましたが、実は、あのテレビ放送の2、3週間前まで本気でスクールを畳もうかどうかと悩んでいたんです。

あの生徒さんがいなかったら、ここまで続けることはできなかったと思っています。本当に感謝しています。

── お話を聞いておりますとこちらまで目頭が熱くなってきます。現在は嬉しいことに軌道に乗っておられる訳ですが、そんな長谷川社長が心がけておられる会社を経営する上でのコツや重要なポイントを教えて頂きますか?

重要なポイントは3つあると思っています。

1つ目は「経験」。つまり今までやってきた事を軸にする事です。

2つ目は「仕組み」。つまり会社を継続させる仕組みを作る事です。

最後は「人」。

誰と一緒に働くのか、どういう人たちと一緒に働きたいか、これを明確にすることです。

── 経験、仕組み、人、ですね。勉強になります。

会社を経営していく上でのコツとしては、経営が順調な時は決して調子に乗らないこと、経営の調子が悪い時は決して諦めずに改善を続けること、この2点です。

悪い時には「いかに改善するか」を考えて思いついたことを実践し続ける、一方で順調な時には「いかに調子に乗らないか」を意識する、これが本当に大切だと思います。

例えば私の場合に置き換えますと、テレビ放送後に生徒数がグッと増えた時には教室の近くにある有料駐車場の代金を負担するサービスを始めました。

つまり、生徒数がこのまま上がり続けると過信してしまった訳です。

しかし実際には生徒数の増加率は下がりました。調子に乗ると経営面が甘くなる。調子に乗るとスキが出来てしまう。この事を私は自分の経験から痛感しています。

ですから、良い時にはいかに調子に乗らないか、悪い時にはいかに改善するか、これが会社経営のコツになると思います。

── それではさらに踏み込んで、会社を経営する上でこれだけは絶対にやっておくべきことはありますか?

それに関しては「人」ですね。多種多様な人と繋がっておく事がとても大事だと思います。

僕の場合は3年かけて様々な方々との交流を深めて地道に起業のための準備を進めてきました。

その経験から言えることとして、どんな仕事であっても結局のところ最後に行き着くのは「人」です。

ですから、絶対にやっておくべき事は「人を見極めるスキル」を身につける事だと思います。

中でも大切なのは、歳上の方との関わり方だと思います。

目上の方なので当然ながらしっかりと敬意を払う、しかし物怖じせずに自分の意見もしっかりと伝える、このバランスのとれた積極性です。

目上の方をいかに味方につけるか、目上の方からいかに応援してもらえるか、これがポイントだと思います。

これは私の場合にも当てはまりまして、私も自分よりも年上の受講生の方々に教える際にはとても気を付けている点です。

── では逆に、会社を経営する上で絶対にやってはいけないことはありますか?

「信頼」を壊す事です。

一つ一つ地道に積み重ねてきた信頼関係、それがその人自身とその人の人生を作っています。

なので、今までせっかく地道に作り上げてきた信頼関係を壊してしまうような事は絶対にやってはいけません。

信頼というのは構築していくのは大変ですが崩れるのは簡単です。

仮にミスをしてしまったら迅速に謝罪するなど、構築した信頼関係を守り、それを持続させるためにできることを常に意識しておくことが大きなポイントになると思います。

── それでは、この質問はいかがでしょうか?会社経営を「一言」で表現するなら?

そうですね。会社経営を一言で表すとするならば「マラソン」でしょうね。

マラソンでは、ゴールは遥か先にある。ゴールはその時点では選手からは見えるものじゃないし、走っている途中でライバルに追い越される事もある。

それでも選手たちには自分のペースを乱す事なく、その時の自分のベストを尽くすことが求められる。

そんな選手たちの懸命に走っている姿を見ると、それは会社経営そのものだと思います。

── マラソンをそこまで深く考えたことはありませんでした(笑)。今度テレビでマラソンを見る時にはきっと長谷川社長の今のお話を思い出すと思います。


── さて、インタビューもそろそろ終盤に入らせて頂きますが、 長谷川社長にとって人生における「成功・幸せ」とは具体的に何でしょうか?

んー・・実は「成功」とか「幸せ」ってあまり考えたこと無くて・・。

1日1日自分の120%の力でただやり切る。そしてその日が無事に終われば、それこそが成功だと思っています。私の場合、そうやって毎日1日1日を大切に過ごしてきました。

振り返るとその結果として、例えば新聞に掲載されていたり、テレビに出演していたり、生徒さんが増えていたりしています。

なので1日1日を大切に、そして無事に過ごしていく事が実はとても大事なことではないかと考えています。

── 長谷川社長は成功しておられる訳ですが、成功する秘訣について教えて頂けますか?

そうですね、やるべき事を「やり切ること」だと思います。

もちろん、やり切った結果として間違えてしまうことも沢山出てくると思います。

しかし、この時に大切なのはしっかりと反省すること。そして次回からは同じ失敗を繰り返さないように気をつけることです。

いい事は残しておく。そして、これはマズイかな?と思う事は、例えそれにしがみ付きたくてもキッパリとやめる決断を下す。

自分の中に「いい物だけ」を残してそれを積み重ねてく、これが成功する秘訣だと思います。

── 非常に為になるお言葉をありがとうございます。では次の質問ですが、成功する人の特徴としてはどのようなものが挙げられるでしょうか?

日常生活の中で規律をしっかりと守っている人でしょうね。

1つの目安として分かりやすいのは「朝早く起きている人」かどうか。朝の1時間を上手く使っている人は結果を出している人が多いと思います。

なので特徴としては「時間の使い方が上手い人」かな。

── では逆に、失敗する人の特徴はいかがでしょうか?

メリハリをつけられない人じゃないかな。

成功する人の特徴として「時間の使い方が上手い人」を挙げましたが、現実問題、時間を完璧に有効活用できる人なんて存在しません。

問題は無駄にしてしまう時間が長くなり過ぎること。無駄な時間がずっと続いてしまうと誰だってだらけてしまう。

なので、僕は1日をその日の区切りに区切ってメリハリをつけた生活をするように心がけています。

元気一杯の長谷川社長

── 最近、元気のない若者たちが問題になっているようですが、元気のない若者たちには何が足りないと思いますか?

これは一つしかないですね。「人とのコミュニケーション」が足りないと思います。

近年はパソコンやスマートフォン、さらには AI(人工知能)といったテクノロジーが急速に発展している為に、そもそも人と会話する事自体が減っているように感じています。

そういう時代だからこそ「人と会話すること」を意識的に大切にしていく必要がある。

この意識さえしっかりと持つことができれば、いわゆる「元気のない若者たち」は減っていくと思っています。

── 確かに。それは間違いないでしょうね。

人を「植物」に例えるとすれば、コミュニケーションとは人にとっての「肥料」であり「水」なのです。

それがない環境で育った植物は当然、元気のない枯れた状態になってしまいますよね。

私たちの周りの50代、60代の方々が元気でしかも若々しく見えるのは、現代の若者たちと比べて「コミュニケーションの量」に圧倒的な差があるからではないでしょうか。

このことは、カタカナ英会話教室を運営して生徒さんたちと接する中でも肌で感じていることですね。

── 実体験からのお話ですと一層の説得力がありますね。では、今の日本社会でこれは深刻だと長谷川社長が考える問題点を1つ教えて下さい。そして、どうすればその問題を改善できるとお考えですか?

これはなかなか面白い質問ですね。

私は「逆三角形の人口ピラミッド」が特に深刻な問題だと思っています。そしてこの問題の改善に関しては、本来は簡単なはずなんです。

つまり、若い世代の人々がリーダーシップを発揮して、先輩世代の方々が蓄積してきた知恵や経験を積極的に学んでいくこと。

そのプロセスの中でも特に気をつけるべき点は、先輩世代の方々の尊厳や威厳をしっかりと守り尊重することです。

目上の方々の尊厳を守りつつ、若い世代が率先して活躍できるバランスのとれた社会を作り上げていく、これが理想だと私は考えています。

この考えも私の実体験から来ていて、カタカナ英会話のレッスン風景の中にも見受けられます。

私たちのレッスンでは定年した70代、80代の生徒さんたちは、年齢からすれば自分たちよりも遥かに若い20代、30代の先生から英語を教わっているのです。

このように、若い世代と第二の人生を迎えた先輩世代が共存共栄できる社会を作っていく事が「逆三角形の人口ピラミッド」問題を改善する方法ではないかと考えています。

── その問題を解決する為にもカタカナ英会話が日本全国に広がって欲しいと思います。では、10年後の日本社会をズバリ予想して下さい。拡大している産業などありますでしょうか?

2030年問題というものがありますね。

これは「2030年には日本人口の30%以上が65歳以上の高齢者となり、結果として労働人口が激減する」という統計的な予測に基づく深刻な社会問題です。

また、別の話としては「AI が台頭してきて人間の仕事を奪う」という話もあります。

私が思う2028年の日本の様子は「AI の仕事」がある程度成立していて、一方で「人間にしかできない仕事」も今よりさらに増えているのでは、と予想しています。

── 人間にしかできない仕事が増えているなら安心ですね。

そもそも、AI をプログラミングする人は常に必要とされるだろうし、AI だけではなかなか補完できないアナログ的な部分は残るのではないかと思います。

このような理由から AI にはできない分野の仕事の需要は増えるのではないでしょうか。

将来拡大している産業に関しては、その多くは未だ存在していない新しい産業だと思っています。

ただ、あえて大きな括りを挙げるとすればそれは「教育産業」と「観光産業」でしょうね。この2つは特に需要が増えると思っています。

── 衰退していく産業に関してはいかがでしょうか?

衰退していく産業に関しては車や半導体といった電気部品を作る産業ですね。

もっと言うならば、高度経済成長を支えた産業は衰退していくと考えています。むしろ「第一次産業」と言われるような原点的な産業の需要は拡大すると思います。

人は人にしかできない事をやる。AI は AI にしかできない事をやる。そういった「共存共栄」の世界が待っているといいですね。

── では最後の質問になりますが、未来を背負う若者たちのために人生を攻略するコツを教えて頂けますか?ご自身の座右の銘やモットーでも結構です。

人生を攻略するコツは「やり続ける事」ですね。

── なぜそのコツが人生の攻略につながるのでしょうか?

多くの人は必ずいずれかのタイミングで「下積み時代」というものを経験すると思います。

そして、その辛く苦しい時期を乗り越えるために「やり続ける」というコツが必要になってくるはずです。

座右の銘は「共存共栄」です。

実際に世界40カ国を旅して、その旅路で色々な世界の人々に出会って感じた事、それが「共存共栄」という精神でした。

先ほどの「逆三角形の人口ピラミッド」の話でも言及しましたが一人一人が自分自身にしかできない役割を果たしていく、この「共存共栄」の精神こそが大切だと思っています。

── 日本だけで生活をしていると見えないものが多くあると言う事ですね。

本当にそうですね。未来を背負う若者たちへ僕が伝えたい事は「海外へ出て、そして世界を見て欲しい」という事です。

世界を知れば日本の良さが分かる。

日本では触れられない価値観にたくさん触れて欲しいと思います。

── 本日は貴重なお話、本当にありがとうございました。

長谷川 雄一朗(はせがわ ゆういちろう)
1984年生まれ、小さな頃から海外のプロレスやサッカーが好き。明治大学法律学科卒業。大手海運会社、専門商社の営業・貿易経験を経て2015年よりカタカナ英会話ジェッタ代表兼校長となる。海外渡航はビジネス経験を含めてこれまで40か国周遊。カタカナ英会話ジェッタは、東京オリンピックまでに200校開校を目指している。

長谷川社長と生徒さん
カタカナ英会話ジェッタ覚王山本校前にて。生徒さんの一人と共に